抄録
本研究では、仮想空間における360°の全天球の情報を、等距離射影に基づいて円および円環状の魚眼画像としてHMDで提示する視野拡張手法において、物体の発見とそれに続くアクションを効率的に行うためのサポートとなる機能を考案・実装した結果を報告する。一つ目の機能は、仮想空間内での物体の位置を特定するために有用な補助線を表示する機能であり、ユーザの周囲に一定サイズの大円をいくつか表示する。二つ目の機能は、本魚眼画像を用いて物体を発見した後、そのビューのままコントローラでアクションを行う機能である。今回シューティングを対象とし、本ビューと提案する二機能を用いた物体の発見と撃つ行為を連動して行えることを確認した。