抄録
近年、サイエンスコミュニケーションが重要視されている。一般的には自然科学分野における社会へのアウトリーチ活動を指すが、人文科学分野においても同様に重要であろう。また、市民の理解増進を図る従来のあり方のみならず、より主体的に市民が関わる多層的なコミュニケーションの必要性も指摘されている。そこで本研究では、主体的参加を促すべくゲーミング的手法に着目し、謎解きゲーム「塔に咲く花が示すミライ」を開発・実践した。同ゲームは、「現代における外国語学習の意義」について参加者に考えてもらうことを企図したものである。