日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第14回 年次大会
セッションID: In-17
会議情報

インタラクティブセッション 5
ビデオゲームとウェルビーイングの因果関係におけるモデレーターの分析
*八巻 友香
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録

本研究では、情熱の二元論モデルに基づいて、ビデオゲームに対する情熱(調和的情熱、脅迫的情熱)がビデオゲームとウェルビーイングの因果関係をモデレートするという仮説を立て、分析を行った。前提となる因果関係の特定には、抽選による自然実験的な状況で収集したオンラインサーベイデータを用いた。分析の結果、調和的情熱のみがゲームとウェルビーイングの因果関係をモデレートすることがわかった。具体的には、調和的情熱の高い人はビデオゲームがウェルビーイングを高める効果が見られたのに対し、調和的情熱の値が低い人には、ビデオゲームがウェルビーイングを高める効果が見られなかった。一方、ゲームの因果効果に対する脅迫的情熱のモデレーションは、本研究では見られなかった。

著者関連情報
© 2024 日本デジタルゲーム学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top