日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第14回 年次大会
セッションID: In-20
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インタラクティブセッション 6
e スポーツプレイヤーのパフォーマンスと筋活動の相関関係について
*Jeong Inhyeok*高橋 涼吾*金子 直嗣*堂畑 茉由*中澤 公孝
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抄録
e スポーツとは電子機器を用いて行うスポーツ競技全般を指す言葉であり、e スポーツ熟練者は優れた身体的特性を持っていることで知られている。本研究では、e スポーツ熟練者の優れた身体的特性を反映する指標として、e スポーツ中の前腕筋と手内在筋の活動に着目した。筋活動の平均パワー周波数を調べる解析方法は、筋活動を定量的に評価する方法としてスポーツ科学の分野において幅広く用いられている。そこで、本研究ではe スポーツ熟練者の優れた身体的特性の一端を調べるために、e スポーツ中の前腕筋と手内在筋の平均パワー周波数とパフォーマンスレベルの相関関係を調べることを目的とした。e スポーツ経験を持つ健常成人男性10 名(年齢24.7±2.7 歳, 経験年数10.6±7.6 年,平均±標準偏差)を対象とした。参加者はAimLab を用いて作成された5 種類の課題を実施した。課題時における橈側手根屈筋、橈側手根伸筋、第一背側骨間筋、短母指外転筋の活動を表面筋電図法により測定した。相関解析の結果、橈側手根伸筋の活動の平均パワー周波数が低いほど、課題中の成功率が高く、反応速度が速いことが示された(p<0.05)。この結果から、前腕伸筋の活動が e スポーツ中の素早く正確な動作制御に貢献している可能性が示された。
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