大学生114 名に、悪質商法対策の学習ツールとしての、本、パンフレット、ウェブサイト、スマートフォン対応ブラウザゲームについて、どの程度利用したいか選好度を求め、さらにどのような印象を持つか自由記述で評価を求めた。その結果、ブラウザゲームは「楽しい・面白い」など他のツールにはみられない肯定的な印象を持たれることがわかり、悪質商法について学習の機会を提供する有効な手段となりうることが示唆された。しかしながら、選好度についてはブラウザゲームよりもウェブサイトの方が好まれた。ブラウザゲームに対する評価文にあらわれたネガティブな評価を調べたところ、「信憑性がない」、「怖い」、「面白くなさそう」、「ゲーム自体が好きではない」、「面倒くさい」、「学習のためのゲームはしない」、「ゲームだけして学習に目が向かない」といったコンセプトが認められた。