日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第15回 年次大会
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口頭セッション 11 : シリアスゲーム
長期入院者がゲーム制作と展示を通して体験する心理変化のプロセス
– M-GTA を用いたインタビューデータの分析から –
*小野 憲史*中村 司*高垣 優太*堂向 智樹*田中 栄一
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 180-183

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抄録
先行研究によるとゲーム制作はゲーム制作者に幸福感をもたらすが、その具体的なプロセスについては、まだ十分に明らかになっていない。こうした中、本研究では発表者らが事前に行ったプロジェクトおよび先行研究にもとづき、ゲーム制作における心理プロセスに着目したインタビューを行い、修正版グラウンデッド・セオリー(M-GTA)を用いて分析した。その結果、合計で7 個の概念と1 つのサブカテゴリー、および4 つのカテゴリーが抽出され、結果図が形成された。ストーリーラインでは「ゲームの持つ多様な力を経験している長期入院者が、医療従事者や他の入院者からもたらされた前に進む力を受けつつ、初めて経験する外部向けゲーム制作と展示を行い、自信と意欲を得る」ことが示唆された。
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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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