抄録
第1 回シリアスゲームジャム(SGJ)を2014 年に開催してから10 年を経て,"サイバーセキュリティ"や"防災"等10のテーマで多数のシリアスゲームが制作された.成果の一部は運営者側マニュアルとして論文化されて従来より企画と運営が容易になった他,大学等の講義やゼミへの手法の活用も行われている.また,最近実施されるゲームジャムには世の中の課題をテーマとしたものが増え,10 年前よりもシリアスゲームに対する関心が高まったと考えられる.更に,2024年3 月に実施したSGJ9 では7 本のゲームが制作され,そのうち2 本が2025 年に製品化予定であるのは,初のケースである.10回のSGJ開催を経て,これまでの歩みと今後の課題について,運営者,参加者,製品化担当者の各視点からの発表と,パネルディスカッションによる討議により明らかにする.