抄録
シリアスゲームやゲーミフィケーションなど、ゲームの世界と現実世界の接点が拡大している。その前提には、現実社会はゲームのように面白くはできていない (いい換えれば『神のみぞ知るセカイ』中のセリフ「リアルはクソゲー」) という問題があるが、今後両者の接点はさらに拡大し、それ自体が解決すべき課題となるであろう。本論文は、現実社会がゲームと比較してどの程度「クソゲー」なのかを可視化する「SIR 指数」を提唱する。その予備的研究として、ツイッター上の発言の分析により「リアルはクソゲー」という表現が実際には意味しているかを探り、併せて指数算出に際しての検討課題の抽出を試みる。