道南医学会ジャーナル
Online ISSN : 2433-667X
恥丘部に発生した顆粒細胞腫の稀な1例
佐藤 賢一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 7 巻 1 号 p. 117-123

詳細
抄録
今回、53歳、閉経後の恥丘部に発生した顆粒細胞腫の稀な1例を経験した。従来、顆粒細胞腫は特徴的な臨床所見がなく術前診断は生検以外では困難とされていたが、自験例よりMRI検査が診断に役立つ可能性が示唆された。T1およびT2強調像で低〜ごく軽度高信号(筋層と同程度)、拡散強調像で高信号、ADC値が低値を示す場合には顆粒細胞腫の可能性を考慮し、手術方法を慎重に検討すべきであると考えられた。
著者関連情報
© 2024 道南医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top