Dental Materials Journal
Online ISSN : 1881-1361
Print ISSN : 0287-4547
ISSN-L : 0287-4547
各種コラーゲン強化法のコラーゲン薄膜の機械的強さに及ぼす影響について
小出 武大東 道治
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 16 巻 1 号 p. 1-9,109

詳細
抄録
各種コラーゲン強化法と象牙質強化との関連性を検討している.本研究ではI型コラーゲンを主成分としたコラーゲン薄膜を用い,紫外線照射,タンニン酸およびグルタールアルデヒド溶液浸漬後,引張試験,膨潤性試験および抗酵素性試験を実施した.作用時間の延長とともに引張弾性率は大きくなったが,引張破壊伸びは小さくなり,脆くなった.この傾向は紫外線照射で著明であった.また,タンニン酸は,他の2方法と比べると架橋の進行速度は遅かった.抗酵素性はタンニン酸およびグルタールアルデヒド作用で著明に上昇した.
著者関連情報
© 日本歯科理工学会
次の記事
feedback
Top