抄録
14C-Sch-19927を30mg/kgで妊娠あるいは哺育中ラットに経口投与し,胎仔および乳汁中移行性について検討した.
1.全身オートラジオグラフィーによると,妊娠12日目のラットでは胎仔全身に母体血液より低い放射能が認められた.妊娠19日目のラットでは卵黄嚢および羊膜に高い放射能が認められ,胎仔中の放射能も妊娠12日目より高かった.組織中放射能濃度測定によると,胎仔の消化管,肝,腎,肺の濃度が高かったが,母体血漿中濃度の1/2以下であった.妊娠ラットの組織への分布および消失は非妊娠ラットとほぼ同様であった.
2.乳汁中放射能濃度は低く,血漿中放射能濃度の1/4~1/2であった.