2011 年 21 巻 p. 23-30
本研究の目的は、一般化可能性理論を用いたAO入試における信頼性評価の方法を提案した本村・吉村 (2010) を受け、実際の面接現場に即して、一般可能性理論による面接データ解析を行うことが可能な面接官配置についての事例を提示することである。本研究で提示した事例を活用して面接官配置を決定することにより、各入試で課される主観的評価の1つである面接試験の採点データを事後に検証し、次年度に向けて改善を行った上で入試を実施するPDCAサイクルが導入可能となり、面接試験を含んだ入試の信頼性向上が期待できる。