2012 年 22 巻 p. 181-186
国立大学の一般入試 (前期日程・後期日程) では、大学毎に志願・実質倍率の変動はあるが、特定大学を除き、最終的に“どれだけ合格者を発表し、どれだけ入学手続きを完了するか”が入試実施の着地点と言える。個々には各大学が入試統計データを公表しているが、全国的な公開状況、系統別・地区別の傾向を示した報告はあまり見受けられない。そこで平成22年度入試における全国立大学の合格から入学に至るまでの集計・分析から読み取れる傾向、本学が行った入学辞退者調査結果から考えられる対策を考察する。