大学入試研究ジャーナル
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入学試験における歩留率の「歩留率モデル」に基づく解明
菅田 節朗
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2012 年 22 巻 p. 251-258

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抄録

入試の総得点を偏差値 (x) に換算した。「仮に合格最低点がx点だった場合の歩留率」という意味を有する部分歩留率y(x: max) を導入した。「歩留率モデル」に基づく数値計算によりxy(x: max) との関係を調べたところ, 逆S字型の負の相関が見られた。これはxと歩留率の相関とみなせる。この相関が本学薬学部入試の実測値とよく一致したことは, 「歩留率モデル」の妥当性を裏付けている。この相関を用いた, 簡便な入学者数予測法の可能性も示した。

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© 2012 独立行政法人大学入試センター
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