アドミッション・ポリシー(AP)の問題点を明らかにするために,全国の大学204学部の1年生と教員を対象に調査を実施した。その結果,以下の四点が明らかになった。①教員に比べて学生はAPを認知しておらず,特に偏差値が低く,教員がAPに熱心な学部の学生はAPを認知していなかった。②教員がAPにあまり必要とないと考えていた選抜方法の「情報」を,学生は必要としていた。③専門が職業と結びついている学部では,意欲や関心など「非学力」的な内容がAPに必要と考えられ,学生は「社会的能力」を有していた。④批判的精神や問題解決力などの多様な「認知的能力」は,学部の偏差値と強く関連していた。