2017 年 27 巻 p. 37-42
2020年度に大学入学希望者学力評価テストの導入が予定されており,各大学ではその対応に追われている。しかし共通第一次学力試験から始まった共通テストと個別テストの組み合わせによる選抜方法は今後も続くであろう。そのため共通第一次学力試験導入が個別試験にどのような影響を与えたのかを確認しておくことは有益である。実施当初,表現力や判断力を評価しようと小論文などの導入が試みられたが,共通試験の選抜力に疑問をもつ大学側は再度学力試験を課すようになった。今後においては,信頼性のある共通テストの実施と,ていねいな二次試験を行うための大学側の継続的な努力が重要である。