2018 年 28 巻 p. 251-256
2017(平成29)年7月13日,文部科学省より高大接続改革および大学入学者選抜改革の実施方針が公表され,高校生の学力の3要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価する大学の個別選抜方法の検討が本格化することになった。同時期に,本学のアドミッションセンター入試情報・調査研究部門では,個別選抜方法の検討にあたり,高校の多面的・総合的な評価にもとづく指導・授業改善の取り組みや教科毎の評価の観点等について調査を行った。本稿は,その調査結果から,本学に進学実績のある高校における取り組み状況と評価の観点の特徴を明らかにする。