2018 年 28 巻 p. 245-250
宮城大学は,開学20周年を契機に3つのポリシーを全面的に見直し,①学群・学類・学系制導入に伴う学部改組及び教員組織改革,②初年次教育(基盤教育)の充実,③新たなアドミッション・ポリシーに基づく入試改革を3つの柱とする教育改革に踏み切り,平成29年4月に新たな学群の新入生を迎え入れた。今回の入試改革では,国の高大接続一体改革の趣旨を酌み,高大の教育課程でその重みが増している「アクティブラーニング(主体的な学び)」を重視するため,AO(Admissions Office)入試を新設した。本稿では,今回の教育改革及び入試改革の概要を報告するとともに,AO入試実施1年目の結果や今後の課題について,高等学校等から得た意見も踏まえながら報告する。