2020 年 30 巻 p. 132-139
自己評定型の英語運用能力IRT尺度を構成するためCEFRおよび英検Can-doリストより66項目の能力記述文(共通参照レベルおよび言語4技能・領域)を選定した。X 大学の平成30年度および31年度入学者を対象として共通項目デザインに基づく2版の尺度等化計画を作成し,各年度の入学者集団に2版の冊子のうちいずれかが配当された。研究協力者は,自身の英語運用能力の程度を4段階で自己評定するように求められた。各能力記述文の評定反応の基礎的集計を行い,IRT尺度化の適否に関する検討が行われた。