大学入試研究ジャーナル
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高校教員は新傾向の国語記述式問題をどう捉えているか
――全国調査から――
宮本 友弘倉元 直樹庄司 強
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2020 年 30 巻 p. 30-35

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抄録

本研究では,共通試験一般に求められる7つの要件(南風原,2017)のうち,「メッセージ(何に向けて努力すればよいのか)の明確さ」の観点から,新傾向の国語記述式問題(イメージ例,モデル問題例)に対する高校教員の認識を探った。全国の高校2,000校を対象にした調査結果によれば,新傾向の記述式は,マーク式及び旧来の記述式と比べて目新しい印象を与えたが,試験問題としての価値や品位の印象に変わりはなかった。また,新傾向の記述式の解答に必要と判定された資質・能力は,マーク式及び旧来の記述式とは異なる一方で,新傾向の記述式のねらいと整合した。以上から,新傾向の記述式問題は,高校教員に肯定的に受け止められ,メッセージは一定程度伝わっていることが示唆された。

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© 2020 独立行政法人大学入試センター
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