2020 年 30 巻 p. 52-58
本研究では,大学入試センター試験問題の国語既出問題を対象に,解答者が読んだり解答したりしている箇所をタップすることで,リアルタイムにログの取得をするCBTを開発した。そして,解答者が問題の解決に至るまでのプロセスについてログから可視化し,解決プロセスの特徴を分析した。その結果,1)本文に記載されている傍線部までを読んでから設問を読み解答する解決プロセス,2)本文全体を読んでから設問を読み解答する解決プロセスなどが明らかになり,本研究で開発したCBTで多肢選択式問題の解決プロセスを解明できることが分かった。