2023 年 33 巻 p. 135-140
近年,情報のデジタル化が一段と進み,スマートフォン等を通じて志願者や保護者,高校教員へ直接訴求するように入試広報も変化が求められている。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響もあり,全国の大学でオープンキャンパスや大学説明会等のオンライン開催が増える中,熊本大学では,2020年度よりジオターゲティング法を用いたオープンキャンパスの広報を行っている。ジオターゲティング法は,バナー広告の効率的な表示方法や閲覧者の行動履歴調査等に課題もあるが,興味を持った志願者等から一定のアクセス数を確保できることから,入試広報として有効であると結論した。