本研究では,全国の高校教員を対象とした質問紙調査の自由記述データ用いて,国立大学の個別学力試験に対する高校教員の認識を明らかにすることを目的とした。共起ネットワーク分析の結果から,測定が期待される資質・能力は国語と数学で異なることが示され,国語では思考力と表現力及び,主体的・対話的で深い学びの成果,数学では判断力,知識・技能が特に重要と考えられているようであった。さらに対応分析では,個別学力試験の改善の必要性に関する認識と,自由記述に用いられた語との関係性を検討した。その結果,選択肢による回答には,高校教員が学力をどのように捉えているかの違いが関連している可能性が示唆された。