2021年度入学者選抜において各大学は,突如として発生した新型コロナウイルス感染症(以下,新型コロナ)により,従来の広報活動がほとんど行えない状況であった。そして新型コロナの感染拡大はとどまるところを知らず,2022年度入学者選抜を迎えることとなった。コロナ禍の影響による行動制限期間は3年目に突入し,各大学はこれまでの知見を活かしつつ,オンラインを中心としたより効果的な入試広報を模索・展開している。本稿ではコロナ禍において信州大学が2020年度より取り組んだ入試広報活動における対面型イベント実施の効果について報告し,その参加者の本学への出願率が比較的高かったことなどを示す。