2025 年 35 巻 p. 15-22
台湾では2000年代以降に大学入学者選抜方法の多様化が進み,大学入学者の約60%が,全国型の学力筆記試験の成績に加えて募集単位が独自に定める方法によって選抜されている。本稿は,そのうち「個人申請選抜」に焦点をあわせ,学力保証の仕組みについて検討した。その結果,多くの募集単位は全国型の学力筆記試験の成績を二段階選抜の各段階において活用していること,第二段階の評価全体に占めるその割合は規定の範囲内で高く設定されていることが確認された。また,受験者に提出を求める資料については,受験者自身が作成するものであっても高級中学教員による確認が求められ,高級中学による当該受験者の学力に関する評価を入学者選抜において用いていることが確認された。