動物臨床医学
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原著
40頭の犬にみられた埋伏歯に対する処置と経過
網本 昭輝野口 道修八村 寿恵中野 正司山岡 佳代甲斐 千恵美松本 光晴
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キーワード: , 埋伏歯, 治療
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2001 年 10 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

犬の埋伏歯の症例40頭の54カ所に対して、埋伏歯の原因や症状により、歯肉の切開、切除による開窓、外科的歯牙移動による矯正、歯牙の抜去などの治療を行い術後の経過を観察した。また、一部のものは治療せずに経過を観察した。生後1 年以内に、歯肉の切開や切除、外科的矯正など抜歯以外の保存的治療を行った26頭のうち、20頭 (76.9%) は良好な結果が得られた。犬の埋伏歯に対しては、乳歯は2~3カ月齢まで、永久歯は4~7カ月齢までのなるべく早期に発見し、必要に応じた処置を施すことが大切と思われた。また、欠如歯がみられた場合、埋伏歯と欠如歯とを鑑別するためX 線検査が必要である。

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© 2001 動物臨床医学会
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