動物臨床医学
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富士ドライケム7000Vにおけるウサギの参照値に関する検討
斉藤 久美子鶴岡 学田川 雅代金澤 優子藤原 清隆
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2005 年 14 巻 2 号 p. 43-49

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抄録
ウサギの参照値を求めることを目的に,臨床上健康な家庭飼育ウサギ110頭から採血し,生化学分析装置「富士ドライケム7000V(FDC)」にて24項目の測定を行った。いずれの項目も溶液法との間に高い相関性が認められ,測定値の有用性が確認された。しかし,一部の項目,特にカルシウムおよびアルブミン(ALB)値では測定値の差が大きかったことから,装置ごとの参照値を使用すべきであると思われた。総タンパク(TP)とALBの両方を測定した101検体中10検体でALBがTPを上回った。そこで,診断にあたってはALB値の補正が必要と考え,いくつかの測定法について比較検討した上で,電気泳動法を基として補正値を算出した。
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© 2005 動物臨床医学会
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