動物臨床医学
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Case Report
長期寛解が得られた犬の腸リンパ管拡張症の1例
小笠原 淳子高島 一昭山根 義久
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2005 年 14 巻 4 号 p. 133-137

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抄録
5歳齢のマルチーズが元気消失,嘔吐を主訴に来院した。低蛋白血症を認め,蛋白喪失性腸症を疑った。試験開腹では腸間膜に脂肪肉芽腫が認められ,空腸の全層生検により腸リンパ管拡張症と診断した。プレドニゾロンと一時的にシクロスポリンの投与を行い,食餌を低脂肪食に変更した。その結果,臨床症状と血漿蛋白の改善が認められ,約4年間寛解が得られた。
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© 2005 動物臨床医学会
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