動物臨床医学
Online ISSN : 1881-1574
Print ISSN : 1344-6991
ISSN-L : 1344-6991
Case Report
脛骨粗面前進化術(TTA)を実施した犬の109症例
小川 純也小川 浩子福山 泰広長谷川 剛下江 弘美平松 佳子栢森 康司
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 20 巻 1 号 p. 19-23

詳細
抄録
犬前十字靱帯断裂に対して脛骨粗面を前方に転位することによる膝関節の安定ができるTTA手術は,その手術手技が比較的簡単で,そのうえ術後の成績も安定しているため今現在では世界中で行われるようになっている。その一方で本邦ではまだあまり一般的には行われていない。本院では,約7年前,まだこの手術法が確立する前からこの手術を始める機会を得られ,その結果数例においてではあるが術後の合併症を経験し,その発生の原因の究明や予防に努め,今現在では安定した手術結果を納めている。今回は,本院における全ての手術成績と合併症を示しその原因と対応を紹介する事で,今後日本においてこの手術を始める時の礎となることを期待している。
著者関連情報
© 2011 動物臨床医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top