動物臨床医学
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症例報告
バルーン拡張術を実施した重度大動脈弁性狭窄の犬の1例
上村 暁子田中 綾合屋 征二郎島田 香寿美田中 隆志Pinkarn Chantawong松浦 功泰Pitipat Kitpipatkun
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2017 年 26 巻 4 号 p. 186-191

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抄録

重度弁性狭窄(二尖弁)を伴う大動脈弁狭窄のバーニーズマウンテンドッグに対して,経食道エコーモニタリング下での経頸動脈バルーン拡張術を実施した。バルーン拡張中に心室細動がみられたが,電気的除細動により洞調律に回復した。バルーン拡張により左室流出路流速は536.8 cm/sから366.9 cm/sに減少し,弁の可動性も改善された。大動脈逆流を合併していたが,大動脈逆流速度はバルーン拡張前後で大きな変化は認められなかった。バルーン拡張の効果は再狭窄も含めて継続的に経過観察予定である。

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