動物臨床医学
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症例報告
難治性免疫介在性血小板減少症に対してロミプロスチムを用いた 全身性紅斑性狼瘡の犬の1例
酒井 秀夫 野本 勇
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2023 年 32 巻 3 号 p. 85-88

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抄録

イタリアングレイハウンド,未避妊雌,4歳が皮膚の出血斑と血小板減少症のため当院へ紹介来院した。犬は血小板減少症と多発性関節炎を伴う全身性紅斑性狼瘡(SLE)と診断した。輸血に加え,ヒト免疫グロブリン,輸血,ビンクリスチン,プレドニゾロン,レフルノミド,シクロスポリンなどによる免疫抑制治療を行ったが,血小板は増加せず,出血症状は持続した。ロミプロスチムを投与したところ,血小板数は7日後には94.5×104/μlと急速に増加した。その後に生じた血小板減少に対してアザチオプリン,ミコフェノール酸モフェチルなどによる免疫抑制療法や脾摘も行ったが反応は得られなかった。そのためロミプロスチム継続的に投与して維持した。12カ月が経過しているが,稀に出血症状が認められる。

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