DOHaD研究
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COVID-19パンデミックによって増加する周産期うつ病に対する栄養学的戦略
久保 佳範 押田 恭一
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2021 年 10 巻 1 号 p. 26-45

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抄録
周産期うつ病は母親と児の両者のメンタルヘルス等に重大な影響を与える。COVID-19パンデミックによる周産期うつ病の罹患率の増加が懸念され、次世代の健康に影響する可能性がある。我々は、COVID-19パンデミック下で周産期うつ病を安全に予防・治療する栄養学的戦略について検討した。COVID-19パンデミックの影響による食習慣の変化に伴い、周産期うつ病発症に関連する栄養素の摂取量が不足し、周産期うつ病のリスクが上昇する可能性が考えられる。特に 魚介類に含まれるEPAやビタミンDの摂取量が不足していることが懸念される。この様な状況において、周産期の女性の栄養状態の実態を把握し、エビデンスを基に的確な栄養学的支援を行うことが望まれる。
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© 2021 一般社団法人日本DOHaD学会
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