Goethes Briefen“, Bd. 1 (1962) der Hamburger Ausgabe" /> ロココ期のゲーテ
ドイツ文學
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ロココ期のゲーテ
ハンブルク版「ゲーテ書簡集」第一巻 (1962年) による素描
永井 義哉
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1963 年 31 巻 p. 24-34

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抄録
1765年ラィプチッヒ遊学に始まり, 故郷フランクフルトでの療養期を経て, 70年シュトラースブルクに出発するまでのゲーテの「ロココ期」の生活を, 副題の示す通り, ハンブルク版の詳細な註をたよりに, もっぱら彼の書簡によってあとづけようとした。
第1章「新しい生活」
若い大学生の解放感。陽気さ。ゴットシェートに対する嘲笑。
第2章「啓蒙主義的教育者ゲーテ」
彼の生来の教育家的本性の, 妹に対するあらわれ。
第3章「恋」
やがて彼をとらえた憂鬱感と, ケートヒェンに対する愛情の経過。
第4章「天才時代への移行」
フランクフルトでの休養期。ライプチッヒ時代のまとめ。来るべき「疾風怒濤」の前兆。当時の精神状態。
第5章「この時期の書簡に関し, ハンブルク版書簡集と, モリス編『若きゲーテ』の比較」(1) 数 (2) 省略 (3) 註 (4) 選択 の各点についての考察。
結語。これらの書簡の取扱い方を, ビルショフスキイ, ヴィトコフスキイ, グンドルフ, シュタイガーにおいて比較し, 新しい「ゲーテ伝」への期待をのべる。
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