抄録
特許公報のマイクロフィルムには,分類別と番号順との2種類があり,それぞれ長短がある。われわれは日本特許の公告公報の部門別番号順フィルムを作製することになり,その当時,市販品がなかったため,製薬各社に呼びかけて協同で作製した。このフィルムはラインスケールとイメージマークを有し,ラインスケールは公告番号の千位と百位とを直接あらわすというつけ方をしたため,索引にあたることなく,直ちに求めるラインの位設がわかる。ラインスケールの位置は従来,縮率により一定していなかったので,この位設の標準化を行たった。このフィルムは協同で作製したため,市価の半分の費用で求めることができた。