ドクメンテーション研究
Online ISSN : 2189-826X
Print ISSN : 0012-5180
ISSN-L : 0012-5180
INIS Atomindex誌におけるマニュアル・サーチ2種類の比較解析
海老沼 幸夫
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

1979 年 29 巻 1 号 p. 2-11

詳細
抄録
分類サーチと主題索引サーチにおける再現性とサーチ所要時間との関係を解明するため6号分を用いて4テーマにつき実験する。結果は原研INIS-SDIサービス用232プロファイルの統計的特性と比較され,2方式の特徴が追究される。分類サーチでは,4〜12時間で全文献の5〜30%をサーチし再現率100%を得るが,普通は予想以上の数の分類に適合文献が存在するため90%が限界であろう。再現率60〜80%は,半分の時間で得られる。主題索引サーチでは,2〜9時間で全文献の1〜9%をサーチし再現率70〜100%を得る。通常は90%が限界である。それは,収録文献の54%が2個以上の主標目を持つことに関係なく,きわめて分散的な主標目付与傾向に基づく。各サーチ・テーマとも再現率60〜85%に時間的な分岐点があり,以降はその特性により,分類サーチのほうが時間的収率がよいと見られる。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top