抄録
博物館と学校の連携はこの十数年で急速に関心が高まり、多くの博物館では学習指導要領に対応した学習プログラムを開発し、学校団体の博物館活用を促す取り組みが行われている。本稿は、平成23、24年度の2カ年にわたって行われた竹中大工道具館の小学校向け出張授業プログラムの開発と実践について報告するものである。
1 小学校5年生国語科「千年の釘にいどむ」に対応した出張授業プログラムを、神戸市立兵庫大開小学校と連携し開発した。また、副教材として映像資料「和釘をつくる」を制作した。
2 実物資料や映像資料を授業に活用することで、児童がものづくりや働くことの価値を自分なりに理解するという効果を得た。