2015 年 333 巻 p. 69-
道徳的価値「礼儀」の学習において、特別活動をその実践の場として捉えた場合の学習内容について検討がなされた。学校教育において児童生徒の学習が期待される礼儀として50の内容が示され、特別活動における実践の可能性が検討された。その結果として、学校教育において学習が期待される内容のおよそ9割が特別活動の各活動および学校行事において実践可能であることが確認された。このように特別活動は教育課程の中でも礼儀の学習の場として有用であり、なかでも学校行事と学級活動がその中心的役割を果たすことが確認された。あわせて特別活動と道徳教育の連携を基盤とした礼儀の学習モデルが提示された。