抄録
フィジー共和国をはじめとして熱帯や亜熱帯の多くの国々は, 電気と水を確保するために海洋温度差発電 (OTEC) と海水淡水化のフラント建設が期待されている.そのために, 海洋深層水を利用するOTECと海水淡水化のプラントを組み合わせたハイブリッドシステムが考えられている. このOTECを中心に据えたトータルシステムを考える場合, 設置場所の選定が重要となる.この論文は, 1996, 97, 98, 99年の12月上旬に太平洋のフィジー群島Viti Levu島のSuva沖で調査した水温・塩分・溶存酸素と海底地形にもとついて, フィジー経済水域内でのOTECの再生エネルギーを2っの方法で試算した.その結果は, それぞれフィジー共和国の現在の発電出力5.82×104kWの120倍と1959倍となった.