抄録
声道の準狭窄による発声技法semi-occluded vocal tract(SOVT)であるチューブ発声、ハミングと通常の母音発声の間に、どのような声帯振動様式の差異があるか、photoglottograph(PGG)を使用して比較検討した。1.ハミングは、母音発声やチューブ発声に比して声門の開放時間率(Open Quotient:OQ)の短い声帯振動に変化する可能性を示した。2.チューブ発声は、ハミングと比して声門の開放時間率が有意に長く、同じSOVTでも声帯振動に差がある可能性が示唆された。3.鼻腔経由でPGG計測を実施し、一部女性例でもデータ集積が可能であり、計測の信頼性が示唆された。