抄録
半促成NFTトマトにおいて, 生育段階に応じた培養液濃度変化が生育, 収量, 品質および生理的特性に及ぼす影響について検討した.処理は, 培養液濃度と, 濃度を変化させる時期を組み合わせて行った.濃度はEC値0.12 (L) , 0.18 (M) , 0.30Sm-1 (H) の3水準とし, 濃度処理を開始する生育時期を, 第1果房の, a) 開花期, b) 果実肥大期, c) 収穫期とした.
地上部生体重は, 処理区間に有意差は認められなかった.光合成, 蒸散速度は, 高濃度で管理した区で抑制された.しかし, 初期より高濃度で管理すると吸水量とCa吸収が抑制された.また高濃度下では尻腐れ果発生が多かった.果実の糖含量と酸度は, 高濃度で管理したトマトで比較的高かった.培養液濃度を急激に変化させた場合は, 変化をさせなかった場合に比較し収量, 品質, 生理的特性に大きな影響が現れることが判明した.