ダイコンの春化による花房形成の品種間差異における, 低温処理期間と低温処理後の日長反応について, 新指標“花成強度”を求めて検討した.
10品種を用いて, 6℃で7~35日間低温処理を行った結果, 低温感応性が高い品種すなわち, ‘和歌山’, ‘国富’, ‘打木源助’, ‘も方領’, ‘大蔵’, ‘練馬’, 低温感応性がやや高い品種すなわち, ‘みのわせ’, ‘桜島’, 低温感応性が低い品種すなわち, ‘時なし’, ‘春はじめ’の3つのタイプに分類をすることができると考えられた.次に, 12品種を用いて, 催芽種子に3℃で30日間の低温処理終了後に8時間と24時間の日長処理を行った結果, 低温感応性がきわめて高く, 日長感応性も高い品種すなわち, ‘和歌山’, ‘大阪四十日’, 低温感応性が高く, 短日感応性は低く, 長日感応性はやや高い品種すなわち, ‘みの早生’, ‘打木源助’, 低温感応性が高く, 短日および長日感応性はやや高い品種すなわち, ‘国富’, ‘練馬’, ‘方領’, 低温感応性がやや低く, 短日感応性は高く, 長日感応性はやや高い品種すなわち, ‘桜島’, ‘大蔵’, 低温感応性が低く, 日長感応性はやや高い品種すなわち, ‘亀戸’, ‘時なし’, 低温感応性がきわめて低く, 日長感応性も低い品種すなわち, ‘春はじめ’の6つのタイプに分類をすることができると考えられた.さらに, 低温感応性が異なる3品種を用いて, 低温と日長の相互作用を検討した結果, 低温感応性が高い品種‘和歌山’では, 長日処理のみでも花房の形成が十分に誘起され, 低温感応性がやや高い品種‘みの早生’では, 低温7日間処理で日長24時間の長日処理で花房形成は十分に誘起され, 低温感応性が低い品種‘時なし’では, 低温28日間処理で日長24時間の長日処理で花房形成が誘起され, 低温と日長の相互作用に対する品種問差異は大きいものと考えられた.
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