抄録
CPPU再処理および4-CPAまたはNAA処理が, CPPUによって誘導されたメロン単為結実果の生長と品質におよぼす影響を調査した.開花時のCPPU処理は受粉および未受粉花の着果率を著しく増加させ, 特に未受粉花区ではCPPUが単為結果を誘導し, 100%の着果率となった.CPPU処理は果実の発育初期における生長量を急激に増大させたが, 処理後5日目には対照区の生長速度が処理区に比べ高まり, 収穫時の単為結実果は小果となった.単為結実果生育中のCPPUの再処理, 4-CPAおよびNAAの1回または2回処理は, 果実の生長速度を回復させ, 収穫時には対照区とほぼ同程度の果実重量となった.また, それら生長調節物質問に回復効果の差は認められなかった.CPPU処理によって誘導された単為結実果の糖含量は対照区に比べ低下したが (胎座部で著しい) , 4-CPAの1回または2回処理が単為結実果の糖含量を増加させ, 収穫時には対照区果実とほぼ同程度の糖含量となった.CPPU再処理およびNAAl回または2回処理には果実の糖含量を増加させる効果はなかった.受粉・受精の不適環境条件下で生じやすい果実の肥大量低下や糖含量の低下に対する対策として, 4-CPAの利用が有効な手段となる可能性が推察された.