生物環境調節
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トマトセル成型苗の接ぎ木順化温度が花房の分化発達に及ぼす影響
小田 雅行イスラム モイヌル池田 英男古川 一
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2003 年 41 巻 2 号 p. 133-139

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抄録
第1花房が分化前と分化後発達中のトマトセル成型苗を接ぎ木し, 20/20, 25/25, 30/30および30/15℃ (昼/夜) で10日間順化した後, 圃場に定植した.第1花房分化前に接ぎ木すると, 第1花房下葉数および第1・2花房間葉数は高温 (25/25℃および30/30℃) で増加した.しかし, 低夜温 (30/15℃) はそれらを減少させた.第1および2花房の花数は, 高温ほど減少した.しかし, 低夜温はそれらを増加させた.低温は第1花房の開花を促進したが, 低夜温を与えると, 第2花房の開花を遅延させることなく第1花房の開花を促進した.葉数, 花数および開花までの日数に及ぼす温度の影響は, 第1花房分化前の接ぎ木では認められたが, 分化後では認められなかった.第1花房の分化前に接ぎ木した場合, 第1および2花房の果数と正常果収量は, 接ぎ木順化中の温度が高いほど減少したが, 低夜温により著しく増加した.これらの結果から, トマトセル成型苗を接ぎ木した後の順化中に低夜温管理 (30/15℃) すると, 第1花房の着生葉位が低下し, 初期収量が増加することが明らかになった.
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© 日本生物環境工学会
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