抄録
本稿では,大学や高等学校でのフィールドワーク調査の進め方や利点・課題について考察する。アンケート調査のデータ分析は個々人で解釈が異なりうるが,グループで議論することから学習効果が得られる。経済学的思考をもとに企業の増益につながる提案をするためには費用などのデータが必要であるが,実際のインタビュー調査では部外秘で回答が得られないなど課題もある。これらの内容について,筆者の大学のゼミナールでの事例をもとに考察する。また,高等学校で新設された「公共」では課題探究型学習の項目がある。フィールドワーク調査を含む課題例とともに,各教科書でどのように学習の指針が解説されているか概観する。