地下水を保全する観点から,地下水調査手法に関する情報提供による人々の考え方への影響を明らかにするため,山梨県忍野村住民に対する郵送型アンケート調査を実施した。対象者を地下水調査手法に関する詳細な説明を行う群と簡単な説明のみとする群に無作為に分け,回答を比較した。回答者全体の平均的傾向としては,説明の多寡は,地下水調査の必要性認知に対し,直接的な影響を与えなかった。一方,地下水調査の必要性認知は,説明の理解度,地下水問題の深刻さ認知と関係し,これらの理解度や深刻さ認知が説明の多寡に依存するため,間接的な影響が見られた。この間接的効果は,地下水と接する機会が少ない内野地区において明確であった。