抄録
本稿は,従来求められていたエシカル消費から,さらに対象や理念が拡大している現代のエシカル消費までを含めて総括し,持続可能な消費と生産(SCP)実現のためのエシカル消費についての課題や展望を論じる。グリーン購入から持続可能な消費,そしてエシカル消費に至る道筋を把握するために時系列に見ることで,国連や政府の動き,それに対応する企業の動き,そして NPO や NGO の活動の変化を俯瞰する。消費者・市民が SDGs が求める地球規模の問題の解決策に参加する方法として,持続可能性,正義,そして公正を含む倫理的配慮に基づいて生産者と製品を選択する消費者・市民の集団的行動がみられる。まさにEthical Consumerism の到来である。