抄録
戦後日本の住民運動は,環境アセスメント(EIA)の制度化に先行して,開発行為に対して簡易な手法を用いた参加型調査・学習活動を通じて点検・評価を行い,対策を働きかけてきた蓄積がある。その中で,開発行為の影響評価が環境項目に限定されてきたことに対して,問題点として長らく指摘されてきた。近年,SDGs(国連の持続可能な開発目標)の提起などを背景に,住民アセスの伝統を受け継ぎつつ,持続可能な社会を志向して,住民・市民の立場から持続可能性アセスメント(SA)を試みる動きがある。本稿では4つの活動事例を紹介する。