抄録
大規模開発・再開発事業に関し,環境アセスメントの事例が多数出てきている。このような事業が特に多い東京都の環境影響評価条例に基づく環境アセスメントの事例を調査した結果,ネイチャーポジティブに関連する「生物・生態系」の項目がほとんど選定されていない等の課題が明らかになった。今後は,カーボンニュートラル・ネイチャーポジティブ時代を踏まえ,カーボンニュートラル・ネイチャーポジティブの双方に合致した予測・評価の対象の見直しや,関連する項目の選定等が求められるほか,カーボンニュートラル・ネイチャーポジティブのトレードオフの解消の考え方を取り入れた予測・評価,エリア対応アセスメントの考え方等が求められる。