抄録
移動体通信では、使用するアンテナや周波数、変調方式が異なるため、ハードウェアがいくつも必要となる。そのため、これらの無線機能をソフトウェア化することにより、1つのシステムで複数の方式をまかなうソフトウェア無線という概念がある。そこで、本研究では、ソフトウェア無線用のアンテナとして、広帯域で円偏波対応の等角スパイラルアンテナを提案している。今回、単一の等角スパイラルアンテナのスパイラルパターンに関して考慮した上で、アレイ化の配置について検討した。その結果、同方向配置にアレイ化することにより、単一素子の良い点を保ちつつ、利得、軸比ともに向上させることができた。