近傍界による遠方界推定

基礎モデルの評価・検討

抄録

アンテナの放射特性や電子機器EMC特性の評価に遠方界測定が要求され、それを満足する野外測定場や大型電波無反射室の建設費は高価であったり、測定自体が不可能な場合も生じる。このため通常の小型電波無反射室内で可能な近傍界の測定により遠方での放射特性の推定が可能になればきわめて有効である。そこで本研究では、ホイヘンス・フレネルの原理を基礎的モデルに適用し近傍界から遠方界特性推定の検討を行ったので報告する。